この間、化粧品を作ったときのことをUPした際のトラックバック先
sayahさんのブログで『お茶はあまり効かなかったよ』というコメントを拝見した。
――確かに、効かなくてもおかしくないよなぁ・・・
というのが感想なのだが、『植物性のもので、日焼け止めって出来ないのかな?』という気持ちがあって、いろいろ調べてみた。
まず調べたのが、『シルクパウダー』。
いろいろな研究所の結果が出ていて、多少なりとも紫外線カットの効果はある。
ただし、シルクパウダー単品では、そうたいした効果ではないと言う気がする。
特徴的なのがUV−Bに対する効果があるということだろうか。
シルクパウダーには化粧品配合目的のセリシンと食用目的のフィブロインがあるが、どちらにも同じような効果があるそうだ。
福島県蚕業試験と
埼玉県農林総合研究センター茶業特産研究所(「いろどり」シルクタンパク質の機能性の検討と新規用途開発試験)。
埼玉県のほうはページの中頃にあるPDFファイルを参照していただきたい。
次に調べ当たったのが『椿油』
こちらは、メーカーのページに紫外線透過率が載っていた。
育児中の人なら見聞きしたことのある『アトピコ』のメーカー大島椿株式会社に植物用オイルの紫外線透過率が載っていた。
大島椿株式会社 椿油博物館最後のグラフを見ていただければわかると思うが、UV-Bの透過率は0%。
つまり、100%カットされるということだ。
そして、ヘアケア用の椿油だとUV−Aの透過率は400nmで20%程度ある。
大きな椿の絵がついた黄色の箱の『(髪用)大島椿油』(大島椿株式会社)はヘアケア用だけれども椿油100%なので、お勧めはしないけれど、スキンケアに使っても害はないとのこと。
UV-A・UV-Bという言葉が出てきたところで、紫外線の害について書きたいと思う。
WHO(World Health Organization)によると、紫外線は以下の様に分類される。
UV-A(315-400nm) 地表に到達するが、 生物への影響はUV-Bより少ない。
UV-B(280-315nm) 成層圏オゾンの影響を受け、一部到達する。皮膚や眼に
有害で生物に影響がある。
UV-C(100-280nm) オゾン層より上空で吸収され地表には到達しない。
紫外線対策でしなければいけないのは、UV-AとUV-Bということだ。
その作用はというと下記のようになる。
UV-Aの作用
●日焼け(サンターン)を起こし、シミの原因になる。
●皮膚の深部(真皮)まで入り込んで、深いシワやタルミの原因になる。
●窓ガラスや雲も通すので、家の中・曇りの日・雨の日でも要注意。
●地表に届く紫外線の90〜95%
UV-Bの作用
●皮膚への作用が強く、紅斑や炎症(ヒリヒリ状態)を起こす。
●小じわの原因になる。
●3〜4日後に色素沈着を起こし、シミ・ソバカスを濃くする。
●屋外でのスポーツ・レジャーの日焼け(サンバーン)の主な原因を作る。
●窓ガラスで吸収される。
要するにUV−Aは、より黒く日焼けした状態(老化を早める)を作り、UV−Bは日射しを多量に浴びた直後のやけど状態→黒く日焼けした状態を引き起こす。
皮膚ガンや遺伝子の破壊を引き起こすことを考えると、防ぐに越したことはないし、一生に浴びる紫外線の送料の半分を子どものうちに浴びるという説もある。
『やっぱり紫外線対策は大事だな〜〜』
と思ったところで、ふと、自然派化粧品はどうなっているのかと気になった。
自然派化粧品といえば、Dr.ハウシュカ、ヴェレダなどあるが、UVケア商品には『酸化チタン』が入っていた。
私は化粧品を手作りしているので『酸化チタン』と聞いてすぐにわかったのだが、酸化チタンはイルメナイト鉱を原料とし、化学処理をして製造される白い顔料。
白いの微細な粉末で、においはない。
着色力に優れ、中性で毒性がないため、クリーム、乳液、メイクアップ化粧品広く使用され、また紫外線遮断剤としてUVケア商品に使われる。
最近は超微粒子のものがあるため、白浮きしないUVケア化粧品によく使われる。
元が天然の鉱物なので、天然素材と言えるだろう。
同じく紫外線遮断剤としては、酸化亜鉛があるが、こちらは塗ると白くなる上、工業品もあるため、自然素材化粧品で使われることは少ない。
酸化チタン・酸化亜鉛の紫外線透過率は
中央大学研究支援室教養講座のページにあった。
こちらのページ中程にある『無機材料の紫外線透過率』によると、酸化チタンのUV−Aの透過率0.5%、UV−Bの透過率18%。
???
大島椿株式会社のページのグラフを見ると、ヘアケア用ならUV−Bは透過率0%、UV−Aは透過率およそ20%となっているので、塗った時の程度差を考えても、理論的には大差ないということになってしまう。
もちろん、大島椿株式会社では『日焼け止めではない』とは書いてあるが、効果があるなら、それに越したことはないだろう。
ましてや、日焼け止めを塗ったからといって、子どもの顔などを石けんで洗うのは難しい。
椿油はスキンケアにも使えるというなら、水で塗らしたガーゼで拭くだけでも構わないのではないか。
もしかして、メイはともかくとして、肌の弱いジンにも安心して使える??
でも、『オイル』というと『日焼けオイル』を想像してしまうので、ちょっと躊躇する。
誰か、椿油のみで日焼け止めに使用したという方、いませんか?
実際、効果があったのかどうか教えて欲しいです。