2008年04月28日

NPO設立に思う〜最終回〜

時々、覚書のように書いてきた「NPO設立」のことだが、4月にNPO法人として設立した。
先頃、昨年度の報告書も終わり、私としても、関わりに一区切り付いた。
いろいろと思うところはあるが、『私のできることは、やり尽くした』と思っている。
受け入れられなかったことも多々あるが、種を蒔くことは出来たのだと思う。
蒔いた種も、いつ芽吹くのかは知らないが、土の中でうごめいている様だ。

ただ、ひとつだけ、残念に思っていることがある。

私たち子育て世代は、今後押し寄せる教育費に対して、何らかの対策を講じる必要がある人が多く(と言うか、ほとんどの人がそうだろうと思う)、専業主婦でボランティア活動をしていても、『働く必要性』が出てきて、ボランティアを止めることは、多々ある。

これは家庭の事情なので、仕方のないことだ。
だが、私の関わってきたNPO法人は、これを『雇用する』ことで乗り切ろうとしている。
良い方法なのか悪い方法なのかと言うことではない。
ボランティアなのだから、進退は自由であるが、雇用で選別するのであれば、NPO法人の資金力は弱いので、『雇用するから』と引き止められる人、そのまま止めざるを得ない人が出てくる。
どう選別するのか。

そもそも、交通費や昼食費として支給される微々たるお金を目的に活動を始めた人でなければ、『自分が必要とされている』喜びや安心感を得ていたと思う。
それを細々とであっても繋げ続けてあげることは出来ないのかと思う。

ボランティアは組織であって、組織としての方向性はあっても、個々の求める満足は違う。
これは一般企業でも同じかもしれないが、一般企業に勤める場合は、それなりの賃金という見返りがある。
ボランティア組織が、そこに集うボランティア達を引き留める物は、個々の求める満足を満たすことが一番なのだと思っている。

それだけに、リーダーを務める者には、人を見る目が必要だし、自分たちの力量を判断する客観的な目も必要だ。
それは、受身であっては出来ないことだ。

私が関わってきた法人を思うと、この辺りがとても不安な点なのだ。
壮大な夢を持つのはいい。
壮大な理想を描くのはいい。
夢には、チャンスというものもある。
でも、自分たちの力量、大丈夫ですか??と問いたい。
今のままで、『雇用』という魅力を使って、どのくらい引き止められるのですか??と問いたい。
『雇用』という魅力は、それなりの見返りがないと成り立たないのに。
大きな仕事を請け負って、新たにボランティアを募集して・・・それで元からいるメンバーが、皆、疲労してしまうのが、一番怖い。
結局、理事会・事務局が、マニュアルに従うだけでなく、マニュアルを作るような人にならなければ、組織は衰退していくだけだと思う。

さて、私は、と言うと燃え尽きている。
『やり終えた』という気持ちと、『もうやらなくていい』という気持ち。
どちらの気持ちもあるが、どちらかというと『もうやらなくてもいい』という気持ちのほうが強い。
近所に、関わっていた団体と同じようなことをする場所が出来るらしく、ボランティアの募集なども、いずれ始まるのだろうが、やる気は全くない。
あまり、いい燃え尽き方ではないのも、重々承知しているが、これも仕方のないことだ。
もうひとつの団体のブログを書くという役目も残っているし、こっちは引継ぎすらしていないし、来年、ジンは幼稚園に入るし、きっと、やることは、まだまだあると、気持ちを切り替えている。
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