2007年11月12日

NPO設立に思う−4

私が自分の後継者に引継ぎをしつつ、新たに考える必要が出てきた問題。
――――――それは、法律関連だ。

NPO法人となり、法人として社会に認められるようになり、さらに法人税を支払うようになると(NPO法人の全てが払っているわけではなく、一定の条件に当てはまると法人税の支払義務が生じる。私の所属する団体は、条件に当てはまっているので、法人税の支払義務が生ずると税務署より回答を得た)、様々な法律の遵守が求められる。

人が普通に生活するうえでも、法律の遵守が求められるが、それは社会常識に照らして、普通に生活していれば、法律違反をするものではないが、法人の場合、一般生活とは異なった法人税法とか商法とか労働法とかの遵守が必要になる。
これは、専門にしていなければ、調べなければ、わからないようなことだ。

これまた、運がいいのか悪いのか、私は結婚前、法律を扱う事務職をしていたことがあり、基本的なことなら理解できる。
まぁ、『これは法律に抵触するかもしれない』とか『これは、何かの公的な決まりがあるかもしれない』くらいしか、今となっては通用しない知識だが、知っているのと知らないのでは、まったく違う。

主に抵触するのは何かというと、やはりお金の運用に関してだ。
法人税法だけでなく、それに伴う『通達』とか『省令』とかあり、NPO設立認証のための予算を立てているだけで、右を見ても左を見ても、法律に突き当たる感じだ。
もちろん、先に書いた『雇用』問題でも、労働法という壁がある。

『見えない問題を考えて解決しようと努めるよりも、手遅れかもしれないが、問題に直面して体感しながら、解決していくほうが、知らないことわからないことの解決方法として、理解しやすい。』と覚悟しても、設立前に明らかにしておかなければならない法律問題もある。

それは、所得税のことだったり、法人税のことだったり・・・
知識のある人から見れば、大したことのない話でも、知識のない人にしてみれば、チンプンカンプンな話だ。

つい昨日、話していたのは登記の話だった。
やはりこれも、設立前にきちんと定款で決められるところは決めておいたほうがいいのだが、理解してもらえたのかどうか、定かではない。

私が一番心配しているのは、『適当で大丈夫』という感覚だ。
雇用のときもそうだったが、『プラスチックゴミに、生ゴミが混じったけど、持って行ってくれるから分別しなくていいや』くらいの感覚で、NPO法人運営を考えているから危ない。
世の中には、そんな軽微なことで罰金をとられたNPO法人、事業縮小を余儀なくされたNPO法人もあるというのに、そんな話をしても、まるで他人事だ。

NPO法人は、何でも身内で納得できればOKであった任意団体とは違う。
法律で守られ、認められた団体になるためだとわかっていても、法律を遵守できない考えは、どこから起こってくるのか。
法律事務で、そこそこ染まってしまった私には、理解できない。

近々、今後起こってくる登記のことについてレクチャーしてもらいたいとの依頼を受けて、行ってくるが、さて、どこまで必要性を感じてもらえるだろうか・・・・

無意味なことをさせ、それをやらせた本人に知らしめるというのは、古今東西、罰として用いられた例だというが(例えば、穴を掘らせて、それを埋め戻させるような罰)、今、私がしていることは、これに結構近い。
『これは法律で決められていることだから、決めておいたほうがいいですよ』と言って、『じゃあ、素案を作っておいて』と返され、作った素案はどうなるかというと、『いいよ、そんな堅苦しいこと決めなくても』と無に戻される。
これの繰り返しだ。
それでも、何かがあったときに、『廃案』にされたものが役に立つと信じて、やっている。

ボランティアの事務方なんて、『鈍感力』がなければやっていられないと思う。
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