2006年07月07日

遅ればせながら・・・『2歳から幼稚園』

ディズニーのことばかり書いていたが、どうしてもこれは書いておきたいと思う。

6/27に『2歳から入れる幼稚園特区、全国展開へ』という記事が新聞に載った。
ブログで書かれている方も多いので、いろいろな意見をご覧になった方も多いと思う。

読売新聞『2歳から入れます「幼稚園特区」来年度から全国展開へ』

理由として、『保育者の負担軽減』や『保育園の待機児童減少』が上げられているが、実際のところ、どうなのだろう。

2歳児といえば、今はまだオムツが外れていない子どもも多いし、大人がじっくりと聞いてあげれば意思疎通が出来ても、集団生活が出来るほど、子ども同士の意思疎通は出来ない。

一般的に集団生活を意識して行動できるのは3歳前後と言われている。
3歳前後といっても、1歳を1日過ぎただけの満2歳児では、3歳前後の範疇に入れるには無理があるのではないだろうか?
個人差があることはもちろんだが。

さらに、従来2歳児を預けることの出来る保育園の場合、保育園児:保育士は、1〜2歳児に対しては6:1、3歳児に対しては20:1、4〜5歳児に対しては30:1とされている。
現行の幼稚園で、教室の数や敷地面積、オムツの処理や食事の世話といった『育児』的な側面から考えれば、2歳児:幼稚園教諭が6:1で保育できる園は数が限られてしまう。

設置できる大規模園に人気が集中し、周辺の幼稚園の経営圧迫という事だって考えられる。

それに、幼稚園はバス通園という手段もある。
ごく一般的に考えて、園から自宅が遠いからバスを利用するわけだ。
現行の幼稚園制度でも、年度当初は同乗の先生方が園児に『ちゃんと座って』といっている姿を見るのに、そこに2歳児が加わって、安全にバスが走行出来るのか不安になる。

もちろん、保育者である私たちの費用負担だって、高額になることは間違いない。

『保育園の待機児童解消に繋がる』と簡単に言うが、幼稚園は大体9時から2時くらいまでの保育であって、午前保育の期間だって多いし、親の出番だって平日にもある。
そもそも、待機児童が一番多い年齢は0歳から1歳の産休明けではないだろうか?

そこまで言ってしまえば、『保育者の負担解消』というのは、『魔の2歳児』を育児するのは大変だから、預けてしまえという発想にだって繋がりかねない。

『満3歳児保育』の名の元に、3歳の誕生日を迎えた子どもが幼稚園に通える制度はご存知かと思う。
この『満3歳児保育』には、実は日本の学校制度にない難点がある。
それは『満3歳』という位置付けにある。

なぜなら、日本の学校制度において、4月1日・2日を境に学年が異なることが定められており、一つの学年において、満年齢で1歳の差がある。
要するに、小学校1年生なら、4/1時点で満6歳になっているのが、小学校1年生の学年制の条件なので、3/31に6歳の誕生日を迎えたばかりの子どもも、4/3の入学式前に7歳になってしまう子どもも、同じ小学1年生ということだ。
『満3歳』という位置付けでは、この学年制からは外れてしまう。
先の例でいえば、4/3に3歳になった子どもは、新学期からすぐ『満3歳児』クラスに入園できるのに対して、3/31に3歳になる子どもは、新学期から年少児クラスに入園することになる。

2歳から幼稚園に通えるというのは、この学年制の維持に他ならない。
少子化対策といわれる割には、現状を把握していないようなこの施策は、『満3歳児保育』を現行の学年制に合わせるため、といわれても仕方がないと思う。

どうも政府のやる少子化対策は、一般国民の現状に即していない気がしてならない。




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